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他人の借金を弁済してしまった…

Bさんは、Aに対して、借金をしていないのにもかかわらず、錯誤によって債務を弁済してしまいました。この場合、錯誤によって弁済してしまったBさんは、不当利得の返還請求をすることが可能かと思われます。しかし、これを認めてしまうと善意の債権者(Aさん)が損害を被ることになるので、Aさんは返還しなくていいようになっています。そうなんです、Bさんは誤って弁済したお金を返してもらうことができません。真実の債務者に返還を求めることは可能です。例えると、Bさんは真実の保証人ではないのに保証人であると誤信してAさんに弁済してしまったケースです。ただし、AさんはBが誤信していることを知らない場合に限ります。

 

民法第707条

債務者でない者が錯誤によって債務の弁済をした場合において、債権者が善意で証書を滅失させ若しくは損傷し、担保を放棄し、又は時効によってその債権を失ったときは、その弁済をした者は、返還の請求をすることができない。

2項

前項の規定は、弁済をした者から債務者に対する求償権の行使を妨げない。

やっぱり許せないから損害賠償請求したい

AさんがBさんの暴力により、ケガを負わされました。Aさんは、この損害について、損害賠償請求ができることを知ってはいましたが、なかなか裁判を提起することに躊躇していました。もしものために負わされたケガの診断書も取ってあります。診断書を取った日からすでに5年が経過しています。この場合、AさんはBに対して、損害賠償請求できるでしょうか?5年が経過してしまっているので、損害賠償請求することはできません。

民法第724条

不法行為による損害賠償の請求権は、被害者又はその法定代理人が損害及び加害者を知った時から3年間行使しないときは、時効によって消滅する。不法行為の時から20年を経過したときも、同様とする。

 

被害者のかわりに損害賠償請求したい

Aさんが、Bの不法行為により死亡しました。死亡したAさん自身はBに対し、損害賠償の請求はできません。では、だれがAさんに代わってBに対し、損害賠償の請求ができるのでしょうか。妻?子?兄?原則できるのは、父母、配偶者、子となります。

 

民法第711条

他人の生命を侵害した者は、被害者の父母、配偶者、及び子に対しては、その財産権が侵害されなかった場合においても、損害の賠償をしなければならない。

犬は物か…

Aさんが公園を散歩しているとき、Bさんの飼い犬が襲いかかってきました。じっとしていたらケガをする恐れもあり、Aさんはとっさに飼い犬に攻撃を加え殺してしまいました。Aさんは損害を賠償する責任はあるのでしょうか。この場合、Aさんは損害賠償の責任は負いません。犬は民法上、「物」だからです。

民法第720条(正当防衛及び緊急避難)

1項
他人の不法行為に対し、自己又は第三者の権利又は法律上保護される利益を防衛するため、やむを得ず加害行為をした者は、損害賠償の責任を負わない。ただし、被害者から不法行為をした者に対する損害賠償の請求を妨げない。

2項
前項の規定は、他人の物から生じた急迫の危難を避けるためその物を損傷した場合について準用する。

ケガを負わされたので金銭で償え

他人の身体、自由又は名誉を侵害した場合や他人の財産権を侵害した場合には、その賠償をする必要があります。暴力をふるわれてケガを負わされた、相当な嫌がらせを受けて精神的に損害を被ったなど、不法行為の概念は非常に広くなっております。このような損害の償いは、原則金銭ですが、特約がある場合や、法が特別に認めている場合、原状回復(EX謝罪広告)が認められています。

民法第709条

故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う。

民法第723条

他人の名誉を毀損した者に対しては、裁判所は、被害者の請求により、損賠賠償に代えて、又は損害賠償とともに、名誉を回復するのに適当な処分を命ずることができる。

全員で責任を負え

見ず知らずのAとBが運転する車が、事故を起こしました。過失の割合は7対3とします。通行人Cさんは事故に巻き込まれてケガをしてしまいました。このケースでCさんは、AとBに対して損害賠償請求をしたいわけですが、それぞれに対して裁判で争うのは、大変な労力が必要です。損害の額が、100万円でしたら、とりあえずAから100万円もらって、あとはAとBで清算すれば負担が軽くなります。これが、共同不法行為者の責任です。

民法第719条

1項
数人が共同の不法行為によって他人に損害を加えたときは、各自が連帯してその損害を賠償する責任を負う。共同行為者のうちいずれの者がその損害を加えたかを知ることができないときも、同様とする。

2項
行為者を教唆した者及び幇助した者は、共同行為者とみなして、前項の規定を適用する。

ペットの飼い主の責任は??

ペットの飼い主の責任も民法で定められています。直接の飼い主ではなくても、例えばペットの配送業者なども同様の責任を負います。しかし、そのペットが危害を加えないように相当の注意をしていた場合、その責任を免れることができます。犬が飼い主の手から離れただけで、危害を加える動作となりますので注意が必要です。

民法第718条
第1項
動物の占有者は、その動物が他人に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、動物の種類及び性質に従い相当の注意をもってその管理をしたときは、この限りではない。

第2項
占有者に代わって動物を管理する者も、前項の責任を負う。

瓦が直撃した…

Aさんが歩いていると、甲建物の瓦屋根が落ちてきてケガをしてしまいました。当然Aさんは、甲建物に住んでいるBに対し、損害の賠償を請求します。民法でも責任を負わなければならないことが定められています。しかし、Bが瓦が落ちないように必要な注意をしていた場合、Bは瀬責任を負わなくていいと、これも民法で定められております。Aさんは困ります。ではこの場合、損害を賠償しなくてはならない者は誰になるのでしょうか。住んでいたのがBでもこの建物が所有者がCの場合、CはAさんに対して、損害を賠償する義務を負います。これはいくらCが瓦が落ちないよう十分な注意をしていたとしても賠償する義務を負います。無過失責任です。

民法第717条

土地の工作物の設置又は保存に瑕疵があることによって他人に損害を生じたときは、その工作物の占有者は、被害者に対してその損害を負う。ただし、占有者が損害の発生を防止するのに必要な注意をしたときは、所有者がその損害を賠償しなければならない。

社長にも責任ありますよ

例えば、ある建設会社の作業員が、仕事中ふざけてスコップを振り回し、通行人にケガを負わせてしまったとします。これは不法行為です。この場合では、使用者(社長)も責任を負うことになります。その社長がその現場にいる、いないに関係なく責任を負います。これは国賠法のモデルケースです。

 

民法第715条

ある事業のために他人を使用する者は、被用者がその事業の執行について第三者に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、使用者が被用者の選任及びその事業の監督について相当の注意をしたとき、又は相当の注意をしても損害が発ずべきであったときは、この限りではない。

親も責任を負わないの??

子供が悪ふざけをして、他人にケガを負わせてしまったとします。その子供がまだ小さく責任能力がない場合、親が代わりの責任を負うことになります。当然と言えば当然です。しかし、親も責任を負わない場合もあります。じゃあ誰が責任取るの?ということになります。納得できませんよね。でも民法はある条件を満たした場合、親の責任も免除する規定があります。あまり認められないと思いますけど…

 

民法第714条

前2条の規定により責任無能力者がその責任を負わない場合において、その責任無能力者を監督する法定の義務を負う者は、その責任無能力者が第三者に加えた損害を賠償する責任を負う。ただし、監督義務者がその義務を怠らなかったとき、又はその義務を怠らなくても損害が生ずべきであったときは、この限りではない。

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