良心規定

先日、仕事で時効についてやりとりがありました。時効は事案ごとに年数も変わってきます。AさんがBさんにお金を貸したとします。この場合の時効は10年となります。しかしBさんが時効の10年が経過したにもかかわらず、それに気づかずにAさんに弁済したとします。その後にBさんが時効を知って弁済を取消にしてほしいと言ってきました。この場合、どうでしょうか。時効の10年が経過しているわけですから、Bさんに10万円戻ってきてもいいように思います。
しかし、そんな主張は信義則に反していますので認められません。10年経ってすぐ時効を主張しなかったBさんに
過失があります。民法第145条は別名、良心規定と呼ばれております。

民法第145条

時効は、当事者が援用しなければ、裁判所がこれによって裁判をすることができない。

当事者とは、時効により直接の利益を受ける者。
援用とは、時効の利益を受ける意思表示をすることです。